ご挨拶

活動拠点である三重県伊賀地域にナラ枯れの脅威が迫ったのは2015年頃。

私たちNPO森と木は、そのナラ枯れをどうにかしたいというモチベーションとともに「木の命を守る」というタイトルを掲げて活動をスタートしました。

地球温暖化や狂暴化する気候変動ですすむ地球環境の問題と、それを負の遺産として現在の子供たちに背負わせてしまっている私たちの世代は、それに対して大きな責任を感じずにはいられません。

そんな中、出会ったのが故宮下正次さん著の「野にも山にも炭を撒く」という本でした。

ナラ枯れの予防となる可能性を秘めた埋炭という方法を私たちは伊賀地域で試し、コナラの巨木を4年間、ナラ枯れから守ることに成功しました。

また、ハーバー・ボッシュ法が発明されてから、環境中に硝酸態窒素が過多となり、土壌の緩衝能の高い日本でも酸性雨によってミネラルの流亡が起こっています。

ミネラル不足が深刻になる中、木炭という木を一本丸ごと蒸し焼きにしたものが、ミネラルを補給するのには大変有効な手段であると言えます。

ナラ枯れのほかに、外来の昆虫が媒介する木の病気、また、貧栄養状態にある木の樹勢回復に、埋炭という手段を得て、私たちはこれからも活動を続けて行きます。

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